新築vs中古ー物件選びの比較その①ー

不動産コラム

物件選び進める中で、「新築」と「中古」どちらが良いのか?で悩もことがあります。
誰も住んだことのない出来立ての新しい家
築年数は経っているけれどアレンジが効くお得な家
どちらにも長所がありますので、いくつかのポイントで比較してみましょう。
視点を変えてみると、あなたにぴったりな家選びの選択肢が広がるかもしれません。

物件の情報収集の段階から違いがある

新築、中古、どちらの物件選びにもまずは情報収集がカギとなります。
新築物件は自分自身で入手できる情報がとにかく豊富です。チラシや通勤途中の駅、現地などの看板、SUUMOに代表されるネットや専門情報誌など。お気に入りの不動産会社のHPに直接アクセスすれば物件情報は沢山溢れています。大手の不動産会社には無料の「会員」制度などもあるので、登録しておけば定期的に物件情報が提供されるサービスを受けることができます。
中古物件も同じようにネットや情報誌にも載っていますが、いわゆる「仲介会社」と呼ばれる中古物件の流通を専門にしている不動産会社があります。自分たちの希望や条件をあらかじめ伝えておくと、ピッタリの物件が出たらいち早く情報を提供してもらえます。

そして、具体的な間取りや設備を体感するには「モデルルーム」に限ります!実際に自分の目で見て、触ってみることは重要です。新築物件はほとんどが完成前の販売になりますので、「マンションギャラリー」「販売センター」を訪ねましょう。最近は完全予約制となっていることが多いので、予め都合の良い日時を電話やネットから予約しましょう。そして、これらのモデルルームは実際の建設地ではないことがほとんどです。現地を実際に歩いてみることは非常に大切です。道路付けや周辺環境などは必ずチェックしておきましょう。また曜日や時間帯が違えば、人通りも変化します。特に女性は夜道の一人歩きを確認するなど、タイミングを変えて現地を見ておくのもポイントです。
一方中古物件では、売り出されている部屋にまだ入居しているケースがあります。予約は必須となりますので注意しましょう。実際に入居されている方から直接住み心地を聞くことも出来ます。

物件の見つけ方は?探す範囲が変わる

新築では最寄駅近くなど、ピンポイントで発売されるケースは稀です。その場合は少し探す範囲を広げてみましょう。同じ沿線の別の駅周辺や、通勤通学に便利な別の沿線、隣の市の物件など、いくつかピックアップして比較検討するのがベストです。
ただ、現在就学している子供がいる家庭では「学区内で」という希望が多いので、転校しないことが第一条件であればチャンスを逃さないようにしましょう。
すでに利用客の多い駅周辺や成熟した街の場合、利便性が良い場所に広いマンション用地があるケースはなかなかありません。ですが最近では、自治体ぐるみで駅周辺の再開発が行われることもよくあります。また新駅が出来たり、新開発されたエリアでは街そのものが新しいので新築マンションの建設ラッシュとなる場合もあります。自分たちのこれからのライフプランに合わせて生活する街を選ぶのもポイントです。

一方で、中古は希望エリアや最寄駅を限定して探すことが可能です。ただ、築年数や家の状態、
広さや設備が物件ごとにバラバラなので、個別にチェックして回ることが必要になります。また、良い物件はすぐに買い手がついてしまうので、悩んでいるうちに無くなって大後悔・・・ということもあります。自分たちの優先項目を整理しておき、条件に合う物件が現れた時には素早く決断できるようにしましょう。

余談ですが・・・
将来物件を売却する可能性がある人は、「売りやすい」物件であるかも念頭に置いておきましょう。「マンションは立地を買う」とも言います。駅徒歩圏内、人気の学区、リバーフロントやパークフロントで将来景観が変わらない、など。生活する上で求められる条件は、どの時代も変わりません。

新築でも中古でも、物件との出会いは「ご縁とタイミング」です。

たまたま近くに新しいマンションが出来る
運良く希望に合う物件が見つかった

ということがあっても、自分自身がその情報を掴むアンテナを張っていなくては本当に希望する部屋との出会いは逃してしまいます。

ですから、まずは立地条件で自分たちの条件を整理しておきましょう。

・A駅徒歩○分以内
・JR、地下鉄、私鉄 、バス等 ○○線沿線でA駅からB駅までの間
・勤務先から通勤時間○分以内
・○○小学校、△△中学校の学区内
・実家の近く
・新開発エリア
など

通勤や通学は毎日のことです。我慢できる範囲を超えてしまうと、どんなに素敵な物件でも「後悔」の原因となってしまいます。夫婦や家族で一度話し合ってみましょう。

次回は「新築vs中古 設備と内装編」です。