熊本市南区城南町の住民グループ「TEAM城南ワンダホー」と市城南まちづくりセンターは、地元特産のレンコンを使った総菜パンの商品化に取り組んでいる。同区の熊本農高の生徒らが考えたレシピを町内のパン店などにも提供し、城南町の新たな名物として売り出したい考えだ。
レシピを開発したのは、同高食品工業科の食品クラブ。生徒たちは2019年11月から城南町の歴史や特産品を調べ始め、城南ワンダホーとも話し合いを重ねた上で、レンコンを使った総菜パンの試作に臨んだ。
パン生地は、ゆでてすりおろしたレンコンを練り込み、もちっとした食感。具材は鶏ミンチや豆腐を使ったハンバーグと輪切りのレンコン。照り焼きソースで味付けし、生地で包んで焼き上げた。
2年の本郷ここみさんは「レンコンをすりおろす作業が大変だった。輪切りのレンコンを加えたことで食感の変化も出せて、おいしくできたと思う」と笑顔だった。
今後、地元の養鶏業サン・ファームの直営店「ひなたまこっこ」が高校生のレシピをもとに商品として磨きをかけ、3月には物産館「火の君マルシェ」で販売会を開く予定。城南ワンダホーの岩村匡代表(56)は「作って満足ではなく、売れる商品にして城南町をPRしたい」と話している。(川野千尋)
参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/news/id102236)