3月に開幕する新たな九州独立プロ野球リーグに挑む熊本県内初のプロ球団「火の国サラマンダーズ」の体制発表会が29日、熊本市中央区の市民会館シアーズホーム夢ホールであり、選手29人が紹介された。瀬戸口樹主将ら選手たちは「野球ができる環境に感謝し、熊本を盛り上げていきたい」などと決意を語った。
選手のうち24人が25歳未満という若いチーム。熊本ゴールデンラークスからの移籍組が最多の16人で、残りはトライアウトなどで選んだ。ポジション別は投手12人、捕手3人、内野手9人、外野手5人(吉村裕基選手兼任コーチ含む)。
スタッフは4人。初代監督は昨季ロッテで現役を引退した細川亨氏が務め、ソフトバンクなどで活躍した馬原孝浩投手ゼネラルマネジャー(熊本市出身)、大洋ホエールズ(現DeNA)でプレーした松岡功祐総合コーチ(同)、DeNAなどで通算131本塁打を放った吉村選手兼任コーチが脇を固める。
運営会社・KPBプロジェクトの神田康範社長は「野球はもちろん、地域貢献にも励みながら熊本の宝となる球団になりたい」と決意を表明。細川監督は「地震や豪雨災害に遭った熊本の方々に野球を通して勇気と元気を与えていきたい」と抱負を述べた。
チームは2月1日から山鹿市民球場などで行う春季キャンプで本格始動。オリックスや広島の2軍などとのオープン戦を経て、3月20日の開幕に備える。新型コロナウイルス感染防止のために、キャンプの一般見学は当面の間中止する。
九州独立リーグには、サラマンダーズと「大分B-リングス」が正会員として参加。ソフトバンク3軍、四国アイランドリーグplusの各球団との交流試合を含め、年間約80試合を計画している。(後藤幸樹)
参照:熊本日日新聞(https://kumanichi.com/news/id92919)