熊本市中央区の新市街アーケード沿いに、ホテル「カンデオホテルズ熊本新市街」(仮称)を核とする複合ビルの建設が始まる。完成予定は2022年4月で、今月末に着工する。ビルの高さは海抜約60メートル。昨年8月に熊本市が緩和した高さ基準(同55メートル)を超えて着工される初の建物になる。
建設地は映画館「Denkikan」東側の敷地約2500平方メートル。鉄骨造12階建てで、延べ床面積は1万6千平方メートル。特定目的会社が主体となった開発事業で、総事業費は百数十億円。
1~2階はレストランや物販施設などが入る予定で、ホテルは3~12階に入居する。部屋数は380室で、県内最多クラスという。観光客やビジネス客が主なターゲットで、最上階には展望露店風呂を設ける。
カンデオ・ホスピタリィ・マネジメント(東京)によると、県内では大津町と菊陽町にそれぞれビジネス客を主体とするホテルを運営しているが、新市街のホテルは同社が展開する上位クラスの基幹店。内装のグレードが高く、3人以上で泊まれる部屋も多いという。
17日は現地で安全祈願祭があり、開発事業の運営業務を受託している東急リバブル(同)の菊池秋雄事業戦略部長は「地域のランドマークとなる施設にしたい」と述べた。(中原功一朗)
参照:熊本日日新聞(https://this.kiji.is/657028273017783393?c=92619697908483575)