auじぶん銀行の「団体信用生命保険」が大きく変化!7月1日から金利上乗せなしで保障が充実

不動産コラム

ネット銀行の中でも金利の低さで注目度の高い「auじぶん銀行」の住宅ローン。これまでも金利上乗せなしで「がん保障50%」の団体信用生命が付いており、万が一の時の保障も安心できるものでした。この度、団体信用生命保険を扱っていた保険会社が2023年7月1日より「ライフネット生命保険」に変更されることが発表され、さらに保障内容がグレードアップすることが分かりました。

団体信用生命保険の商品は大きく3つに

この度の保険会社変更によって、auじぶん銀行住宅ローンの団体信用生命保険は3つの商品から選択できるようになります。

  • がん50%保障団信
  • がん100%保障団信
  • がん100%保障団信プレミアム

上記の保険には、基本保険として死亡・高度障害が残った時、余命6か月と診断された時(リビング・ニーズ特約)はローン残高が0円となります。

これまでも①の保障は金利上乗せなしでしたが、今回の改正の目玉は②のがん100%保障までも「金利上乗せなし」で利用できる点です!

それぞれの保障内容を詳しく見ていきましょう。

「がん50%保障」+「4疾病」+「長期入院」

まず一つ目の団信では、次のケースでローン残高が半額になります。

ケース1:健康診断後の再検査でがんと診断確定された場合

ケース2:突然、脳卒中になって60日以上所定の状態が継続した場合

(脳卒中以外にも、急性心筋梗塞・肝疾患・腎疾患の4疾病が該当します)

さらに

ケース3:交通事故で全身を骨折する重体となり、半年以上入院した場合

初回入院給付金と継続入院給付金で月々の返済金額を保障し、長期入院時保障保険金でローン残高が0円となります。

「がん100%保障」

これまでのがん100%保障は金利上乗せ0.05%でしたが、今回の改正で「金利上乗せなし」となりました。これは住宅ローンの団信では初ではないでしょうか。金利上乗せの負担なしで保障の幅が広がるのは、利用者にとっては非常に嬉しい改正です。

上記①のケース1・ケース3と同様の状態となった場合、ローン残高は0円となります。もちろんがんが治ってもローン残高は0円のままです。今や日本人の二人に一人ががんになり、その3割の人が25歳~64歳の働き世代というデータもありますので、がんリスクにしっかりと備えることが出来ます。

「がん100%保障プレミアム」はトリプル保障

三つ目のプレミアム団信は、がん100%に4疾病と長期入院が加わった、トリプル保障です。さらに通常では保障の対象外となる「上皮がん」と診断された場合にも、50万円の給付金(1回のみ)が受け取れます。

プレミアム団信は、金利上乗せ「年0.10%」で利用することが出来ます。金利上乗せ分は借入金額によっても異なりますので、しっかりとシミュレーションを行いましょう。併せて保険の見直しも行い、医療保険や生命保険の契約内容を専門家に相談するのがおすすめです。

加入できる「年齢制限」がある

住宅ローン利用者にとっては非常にうれしい団信の改定内容ですが、がん保障付きの保険に加入できる方には年齢制限があります。「加入できるのは満50歳まで」つまり、満51歳の誕生日の前日までに住宅ローンを借り入れする(ローンを実行する)ことが条件となります。

年齢が上がれば様々な病気に対するリスクが上昇するのは当たり前なのですが、「がん保障」に入れるボーダーラインは50歳ということを覚えておきましょう。これは、他行の住宅ローンでも共通の規定です。

5000万円以上の借入では「健康診断書」が必須

住宅ローンの借入金額が5000万円以上の場合、団体信用生命保険の加入時に「健康診断の結果」の提出が必須となっています。実は、健康診断結果の中に「要再検査」の項目があると保険の審査が通らない場合があります。

住宅ローンの事前審査では、年収や勤務先、個人信用情報など、「返済」そのものに関する審査を行いますが、これと団体信用生命保険の審査は全く別物です。団信に加入できるか否かは、生命保険会社の審査に委ねられます。

普段、通院や服薬をしていない人は「自分は健康体だ」という自覚がありますが、もしも「要再検査」の結果があればきちんと再検査を受け、医師から「問題ない」というお墨付きをもらいましょう。ただし、症状や病気の内容によっては「医師の診断書」を提出した結果、「謝絶」(団信に加入できませんという結果)になってしまう可能性もあります。

まずはマイページから団信の審査を受けよう

auじぶん銀行では、事前審査を通過するとマイページにログイン出来るようになります。本審査に進む前に、まずは団信の審査を通過することが必須となっていますので、早めに「加入できる」結果を取り付けましょう。

もちろん、これまで通り「ワイド団信」の商品もあります。持病がある方向けの保険なので金利上乗せは避けられませんが、マイホーム購入を進めるためには団体信用生命保険は必須です。

マイホームはまだまだ先でもいいか・・・と考えている方は、健康体で保険に加入しやすい時期を逃さないように注意しましょう。