住宅ローンを借りるなら、まずは事前審査から

不動産コラム

お家を買おう!!と思い立って、まず心配になるのがお金のこと。
「住宅ローン、我が家はちゃんと借りられるのか?借りられるとしたらいくら?」と不安になりますよね。
これまでにモデルルームや不動産屋さんで「とりあえず、事前審査かけてみますか?」と言われたことがありませんか?持ち家への第一歩は、この事前審査なのです。

住宅ローンの事前審査って何?

住宅ローンの「事前審査」とは、文字通り本申込をする前の仮審査を意味します。
モデルルームを見学しに行ってひととおり説明を受けると、大抵のお客様は資金計算を立ててもらいます。自分達で準備できる自己資金(=現金)以外の不足分は銀行からローンで借りるしかありません。そして「もし、この物件を買うことになったら、このくらいの支払い額になるんだな。」という具体的なイメージが出来るのです。
しかし、それは住宅ローンをきちんと借りることが出来れば、の話です。
住宅ローンの審査に通って初めて、あなたの持ち家計画はGOサインが出るのです。
実は、不動産の営業マンにとってもこの事前審査は非常に大切です。お客様の資金計画がシミュレーション通りに運ぶかどうかを左右するからです。
かと言ってそんなに構えなくても大丈夫です!
事前審査はあくまでも仮の審査なので、お金もかかりませんし、他の銀行で借りることになってもペナルティが発生するわけでもありません。
ただ、大金を借りるための手続きには変わりありませんので、それなりに必要な手順を踏まなくてはなりません。

事前審査で準備するもの

住宅ローンの事前審査には、概ね下記のものが必要となります。(銀行によって多少の差があります。)
・本人確認資料(運転免許証、パスポート等の写真入り身分証明書)
・健康保険証
・源泉徴収票もしくは確定申告書(2期〜3期分)
・決算報告書(2〜3期分、自営業や会社経営者のみ)
・印鑑(実印もしくは認印、シャチハタは不可)
・物件資料(パンフレットの物件概要、価格表など)

自営業の方は会社員の方よりも準備するものが多くなります。

これらも書類はコピーでOKですが、免許証や保険証はたとえ裏面が白紙だったとしても「両面のコピー」を用意して下さい。
この必要書類の意味をよくよく考えると、銀行側が何を見たいのかが分かってきます。
住宅ローンの審査において銀行が重視するのは、まず「本人確認」です。
身分証明書を提出するのはもちろん、事前審査申込書の記入も本人が行わなくてはなりません。
これから何百万、何千万円ものお金を借りようとするのですから、正確な情報が求められるのです。
つぎに「返済資力」です。「このお客様は貸したお金をきちんと返してくれる人か?」を判断する、これこそが住宅ローンの審査とも言えます。
銀行はとにかく不正利用と貸し倒れを嫌うのです。
もちろん、一般的には普通に手続きの流れに乗って淡々とこなせば良いのですが、残念ながら実際にはこうした書類の偽造なども報告されています。

もう一つの重要な審査「個人信用情報の調査」

お客様が記入する申込み書類に、もう一つ大事なものがあります。
それは「個人信用情報の取扱いに関する同意書」です。これは何に同意しているのかご存知ですか?
簡単に言うと、「あなたがこれまで、借りたお金をきちんと返してきたかどうかを調べます。そして今回調べたという記録も残します。」ということをOKしているのです。
クレジットカードでのショッピング(分割払いやリボ払い)、キャシングなどで支払いの遅れなどがないか?現在どのくらいローンを組んでいるか?ということを調べるのです。
実は、住宅ローンの審査ではここが最大の関門でもあります。
まず、この同意書を提出しないことには審査が進みませんし、ここで引っかかってしまうとあなたの申込み自体が「否決」となってしまうのです。

先程、銀行は「貸し倒れを嫌う」とお話しました。これまでにクレジットカードの引落しに遅れがあったり、きちんと返していなかったり、いわゆる「金融事故」の記録が残っている人に銀行はお金を貸してくれません。これから30年、35年という長期間に渡って返済してもらわなくてはならないので、「信用度」が低い人はお断りされてしまいます。
また、オートローン(車やバイク)などの大きな借入がある人も、その返済を含めて貸して良いかを判断されます。(借入過多)
もしも住宅ローンの事前審査において「否決」の回答がされた場合、十中八九この「個人信用情報」が原因です。ところが、銀行は「何故落ちたのか」について具体的に教えてくれません。何故なら「個人情報」だから!たとえ本人が問い合わせても教えてくれません。
もしも自分の個人情報の内容について不安がある方は、情報開示を申請して調べるも可能です。(有料)

株式会社日本信用情報機構  http://www.jicc.co.jp
株式会社シー・アイ・シー  http://www.cic.co.jp

最近ではWEBで事前審査を受け付けている銀行もあります。
あなたに合った方法で気軽に申込みしてみて下さい。

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