自己資金がある人にはお得!「ソニー銀行」住宅ローンの魅力とは

不動産コラム

ソニー銀行の住宅ローンは、オリコン顧客満足度調査の住宅ローン部門において2021年まで11年連続で総合1位を獲得した実績があり、非常に人気があります。一体どんなところに魅力があるのか、利用する時のメリットデメリットを解説します。

魅力は低金利と金利タイプ

ソニー銀行の住宅ローンには3つの商品があります。それぞれの特徴を知って、自分に合うものが選べます。

  • 変動セレクト住宅ローン

まず一つ目は「変動金利を重視する方」向けの変動セレクトです。変動金利が他の商品よりの低くされています。金利引き下げ幅は、変動金利適用期間中-1.36%、固定金利適用期間中-0.9%です。

「とにかく毎月の返済金額を抑えたい!」「今後すぐには金利が上昇しないと考えているので、当分は変動金利を利用するつもりだ」という方に向いています。

  • 固定セレクト住宅ローン

二つ目は固定セレクトで、新規借入時の固定金利が他の商品よりも低くされています。借り入れ当初の固定期間は10年、15年、20年から選択できます。金利引き下げ幅は借入当初(固定金利期間中)-1.3%、固定終了後は下げ幅が小さくなり-0.6%です。

「固定金利にしたいけど、毎月の返済額も抑えたい」「固定金利が終了する頃に、自己資金や買い替えなどで完済するかもしれない」という方に向いています。

  • 住宅ローン

三つ目は取扱手数料を低く抑えたい方向けの「住宅ローン」で、新規借入時には変動金利・固定金利どちらも選択できます。どちらの金利でも基準金利からの引き下げ幅は同じでー1.0%です。「借入の初期費用を抑えたい」「早いタイミングで変動金利から固定金利へ変更したいと思っている」「変動金利の低さは魅力だけど、不安がある」といった方に向いています。

手数料は①②が借入金額に対して定率の手数料(2.2%)がかかります。③は借入れ金額にかかわらず定額(44,000円税込み)です。

さらに新規借り入れの場合、自己資金が10%以上ある方には上記の引き下げ幅がそれぞれ0.05%拡大されるという特典があります!自己資金割合によって適用金利が変わる商品は、民間の金融機関ではめずらしいかもしれません。

団体信用生命保険のバリエーションが多い

住宅ローンに欠かせないのが「団体信用生命保険」です。元々、金利の上乗せなしで「がん団信50」が付いています。さらに手厚い保障を希望する場合には「がん団信100」(金利上乗せ0.1%)、「3大疾病団信」(金利上乗せ0.2%)、「生活習慣病団信」(金利上乗せ0.2%)を選択することが可能です。

これらの保障や特約付きの団信は、満50歳未満の方しか利用できません。満50歳以上の方は「一般団信」となります。さらに健康上の理由で一般団信に加入できない方向けに、引き受け基準が緩和された「ワイド団信」(金利上乗せ0.2%)もあります。審査をクリアする必要はありますが、例えば糖尿病、高血圧症などでも加入できる場合があります。

手数料0円で出来ること

余裕資金で元金の一部をまとめて返済する「繰り上げ返済」は、利息を軽減し総返済額を抑える効果があります。ソニー銀行では元金1万円からいつでも繰り上げ返済することができ、一部繰上げ返済でも全額完済でも手数料は0円です。期間短縮する方法と、返済額を減額する方法、どちらか選択可能です。

さらに、お借入期間中に金利タイプを見直し、変更することが出来るのも魅力です。ソニー銀行では毎月15日ごろに翌月の金利が発表されるので、常に金利の動きを確認できます。

変動金利が上昇し続けて不安な時には「変動金利」→「固定金利」に変更でき、手数料は0円です。

さらに「部分固定金利特約」があります。これは変動金利を利用時に、借入残高の希望する割合を固定金利に変更できるというものです。変動か固定か決め切れないときに有効です。5%刻みで最大3つまで固定金利を設定できるので、リスクを分散出来ます。

例えば「変動金利」→「変動60%」+「固定20%」+「固定20%」といった具合です。もちろん手数料は0円です。

おまかせ入金サービスで支払い忘れなし

返済のためにソニー銀行の口座を開設しますが、給与口座などから毎月一定金額を自動で入金するサービスがあります。手数料も0円で、万が一の振込忘れを防げます。住宅ローンの返済期間中に支払い遅れ、支払い忘れあがると、個人信用情報に記録が残ります。借り換えをする際などに「遅れがあった」ことで審査に影響する場合がありますので、こういったサービスは非常に助かります。

5年ルールと1.25倍ルールがない

変動金利を選択した場合には、他の金融機関と同様に年2回の金利見直しがあります。通常は5年間返済額が変わらず、6年目に返済額が見直しされますが、これまでの1.25倍以上の金額にはならないという特約があります。ソニー銀行ではこの2つのルールがなく、ブレーキがかからないので要注意です。年2回の金利見直しの際に金利が上下する可能性があり、半年ごとに返済額も上がったり下がったりすることがあります。金利が上昇すると返済額もダイレクトに上がってしまいます。毎月15日ごろ発表になる翌月の金利をしっかりチェックし、心配なら早めに固定金利へ変更するなどの対策をしましょう。

ソニー銀行の住宅ローンは、金利動向について常にアンテナを張れる方に向いています。情報収集が得意な方は金利の動きに合わせ、上手く金利タイプを変更しながら利用してください。