子供部屋はいくつ必要?3LDKで快適に暮らすには

不動産コラム

マイホーム購入にあたって、あなたに最適な間取りは何LDKでしょうか。注文建築の戸建てであればある程度希望を詰め込む事もできますが、マンションの場合にはやはり3LDKが主流になります。入居する家族構成によって左右される必要な部屋数。これまでは子供が3人いると必ず4LDKのような風潮でしたが、流通している数も少なく価格も高めになります。もちろん予算内で手に入るなら申し分ありませんが、数年後に子供達が独立したあと、夫婦2人には広過ぎて持て余すことになってしまいます。さらに管理費や修繕積立金も割高になります。今回は3LDKでも家族が快適に過ごせるコツを、子供部屋にポイントを置いて考えてみましょう。

子供が小さいうちは広いLDKが快適

子供がまだ小さいうちは、当然ながら個室は必要ありません。1日のほとんどを親と一緒に過ごすので、リビングダイニングが広い間取りの方がよいでしょう。家事をしていても目が届くことが重要になります。リビングに接している和室などがあれば、おもちゃを広げられるキッズルームとして利用するケースが多いようです。

小学校に入学してもまだ個室は必要ない、という実態があります。最近ではあえて学習机を置かず、ダイニングテーブルや大人と共有の書斎コーナーなどで宿題を済ませる「リビング学習」が主流だからです。子供は想像以上に怖がりなので、シーンとした個室に1人でいると不安で仕方がないものです。かえって集中力が持続しにくい環境になっているかもしれません。一方でリビングは家族の気配がある空間で、親や兄弟など誰かしらの存在があります。子供にとってリビングは一番安心できる空間であり、不安を感じたり集中力が下がる影響は低くなります。親の立場からすると、勉強の進み具合を把握でき、コミニュケーションも取りやすくなります。子供も分からない時にすぐ聞けるメリットがあります。大体リビングにはテレビやゲームがありますが、勉強中はオフにするなどルールを作って生活リズムにメリハリをつけるのにも有効です。

子供の人数と性別で考える

こにように、小学校に上がってからもしばらくは個室は与えない暮らし方が広まっています。就寝時に子供専用の部屋を使う場合、兄弟がいる場合は2段ベッドを活用します。

中高生に成長すると試験勉強などで個室が必要になったり、また異性の兄弟の場合には思春期に別々の部屋を与えることになるでしょう。3LDKの間取りは、子供2人の個室+夫婦の寝室とで部屋数は足ります。余分な収納部屋は無くなってしまうので、物が増え過ぎないよう工夫が必要です。

もしも大学進学に際に家を出ることになれば、子供それぞれに個室が必要な期間はそう長く無いことに気付きます。しかも子供の年齢差があるほど、子供部屋は一つで充分であるケースが多いのです。子供が3人でも進学のタイミングを整理して考え、3LDKで乗り切れる方法を探すことは可能です。

個室よりもスペースを分ける

元々ある個室を上手く割り当てられれば問題ありませんが、どうしても部屋数が足りない時期にはスペースを区切る方法で対処できます。

部屋の真ん中に両側から出し入れできる収納棚を置き、スペースを分ける。

ベッドと学習机が組み合わせてある家具(ロフトベッド)を利用する。

アコーディオンカーテンやロールスクリーンで、勉強や就寝の時だけ仕切る。

など、インテリアを工夫する方法です。

ウォールドアの活用

個室を必要な時期だけ作る方法として注目されているのが「ウォールドア」です。リビングに面している洋室の壁がウォールドアの場合、閉めると奥が個室に、全開にすると大きなリビングに変化します。 

ウォールドアイメージ

子供が小さいうちはオープンにして広い空間に、成長したら閉じて子供部屋に。さらに子供が独立して部屋が不要になれば、またオープンに戻せます。中古マンションでは入居の際にウォールドアに変更しておけば、将来子供の成長に合わせて簡単に間取りを変更することができます。もしも子供が1人の場合、本来3LDKを選びがちですが、予めウォールドアが設置してあれば、当初は2LDKの間取りでも良いということになります。

これまでは家族構成が変化したら「住み替える」のがセオリーでしたが、簡単に間取りが変更出来れば、無理に住み替える必要はありません。また、将来大掛かりなリフォームをする必要もありません。可変性がある間取りはこれから注目されそうです。

家族の成長に合わせてどんな工夫が出来るか、間取り選びの際に参考にして下さい。