マンションの利便性ー生活の質を上げる共用施設ー

不動産コラム

マイホームを検討し始めると、まずは戸建てか?マンションか?で決められない方が沢山います。特に子育て世代にとっては、広い庭があったり騒音の心配がない戸建ても人気です。しかし限られた予算の中ではどうしても都心から離れたエリアになってしまう、という悩みが出てきます。戸建とマンションそれぞれにメリット・デメリットがありますが、子育て世代にとっては実はマンションの方が向いているかもしれません。
今回は、あると嬉しい共用施設にスポットを当てて子育て世代のマンション選びについてお話しします。

エントランス・ロビー・コンシェルジサービス

マンション自体の規模にもよりますが、まずは建物の顔となるエントランス部分。
大理石をふんだんに使ったり、吹抜けになっていたり、ホテルのようなラグジュアリーな雰囲気はマンションならではの空間です。

ロビーには大抵ソファが設置されていることが多く、専有部分に招き入れたくない来客はこのスペースで用事を済ませる事も出来ます。

また、最近多いのがタワーマンションや大規模物件でのコンシェルジュサービスです。日常的な暮らしの手助けをしてくれる専属の有人サービスで、まさにホテルのフロントがマンションにある感覚です。従来の管理人業務とは大きく異なり、クリーニングの取次ぎ、タクシーの手配、郵便物の発送やコピーサービスなど(それぞれの物件で対応しているサービスは異なります)があります。
ファミリーだけでなく、一人暮らしであっても、何かあった時に頼れる窓口があると助かりますよね。また入居者の顔と名前も覚えてもらえると、共働き世帯で小さいお子さんがいる場合は「安心感」があります。

また、コンビニのようなミニショップが設置されているマンションもあります。ちょっとした日用品を切らした時に、マンション内で買い物が済めばとても便利です。

宅配ロッカー

時間を気にせず荷物を預かってくれる「宅配ロッカー」は非常に人気です。ネットショッピングや通販を頻繁に利用している人だけでなく、日中不在にしている世帯にとっても「あって良かった」と喜ばれる設備です。最近では、ネットスーパーと提携して、生鮮食料品の宅配も可能になっているマンションもあるようです。(もちろん、対応可能な設備が必要です)

新しく宅配ロッカーを利用した「レンタカーサービス」も生まれています。レンタカー会社へ出向かなくても、マンションまで車を持って来てくれて、鍵は宅配ロッカーで受け取りと返却が出来る仕組みです。

ゲストルーム・パーティールーム・キッズスペース

ゲストが宿泊できる部屋(部屋がない場合は、布団レンタルサービスで代用している物件もあります)や、大人数でパーティや習い事が出来るコミュニティスペースを設置しているマンションも沢山あります。キッチンが設置されていることが多いので、誕生日パーティや親族の集まりに利用出来るのがとても好評です。自宅に呼んで・・・となると、とても億劫になるイベントもマンションの共用施設が利用できると便利です。

また子供を遊ばせることができる専用のキッズスペースは、特に外出できない雨の日にとても重宝されています。同じ年代の子供がいる世帯同士の交流が出来るのも嬉しいですね。また、マンション内であれば完全にセキュリティ内の空間なので、安全性が高いのも好評な要因です。

庭園・プライベートガーデン

敷地に余裕があると、入居者のための庭園や遊歩道などがある物件があります。自然と触れ合える緑豊かな庭は子供の情操教育だけでなく、大人にもほっと寛げる空間になります。何よりも入居者同士のコミュニティが図られる空間になります。またある程度まとまった緑地帯は、夏場にマンションから出る熱を吸収してくれるヒートアイランド現象の軽減効果も期待できます。

 

日々忙しい子育て世代だからこそ、こうした充実したサービスのあるマンションは非常に魅力的です。ただしこれらの設備やサービスは入居者全員が利用可能なものですから、維持管理には管理費から費用が賄われていることになります。

何でもあればいいというものでもなく、経費が掛かっている以上は「自分達に本当に必要な施設かどうか」を吟味する必要があります。

 

戸建てよりもマンションが優位なのは「立地の利便性」です。毎日の通勤の交通手段や買い物の利便性に、共用施設の利便性や安全性が加わるわけです。

特に共働き世帯でキーポイントとなるのは「時短」です!子育て期間は限られていますが、少しでも家族が便利にストレスなく生活出来る視点でマイホームをを選んでみてください。