スマホで簡単に確定申告!住宅ローン控除1年目の人は必見

不動産コラム

2月に入り、そろそろ確定申告をしなくては!と思っている皆様。特に令和3年中にマイホームに入居した方は「住宅ローン控除」1年目の申告という大仕事が待っています。これまでの確定申告の手続きというと、税務署や特設会場などに出向き、待ち時間も相当かかる・・・というイメージでした。パソコンを使って電子申告も可能ですが、マイナンバーカードの普及に伴い、またコロナ禍による時代背景もあって、2019年からはスマートフォンから確定申告できるようになったのをご存知ですか?指示に従って内容を入力するだけで最終的に所得税の確定申告書が出来上がる仕組みなので、計算間違いすることもありません。

今回はサラリーマンがマイナンバーカードを使ってスマホで確定申告(e-Tax送信)するための事前準備、注意点などを解説します。

まずは書類の準備とアプリダウンロード

まず大前提として、マイナンバーカードをカードの読み取りが出来るスマートフォンを持っていることが必要です。

次に申告に必要な書類を集めます。

①源泉徴収票(勤務先から配布された令和3年分の書類)
②売買契約書・工事請負契約書(購入したマイホームの契約書等)
③登記事項証明書(マイホームの登記簿謄本、法務局で入手します)
④住宅ローンの年末残高証明書(秋頃から年明けに住宅ローンを借入している金融機関から郵送されています)
⑤マイナンバーカード(カード作成時に決めた暗証番号も必要です)

正確な数字を入力するために、きちんと書類を用意しましょう。

また、スマホで「マイナポータル」のアプリをダウンロードしておきます。アプリ内で利用者登録の手続きをする際には、マイナンバーカードと「利用者証明書用電子証明書パスワード 数字4桁の暗証番号」が必要です。手元に準備してから行いましょう。

専用サイトから入力スタート

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」へアクセスします。(Safariから入ってください)

共通トップ | 国税庁 確定申告書等作成コーナー

少し下の「作成開始」をクリックし入力スタートです。

基本的には質問の内容に答えていき(はい・いいえを選択)、必要な数字を入力していきます。

まずは「申告内容に関する質問」のページで必要事項を入力します。

住宅に関する控除を受けますか?ここは必ず「はい」を選択

提出方法は1番上の「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選択

マイナポータルとの連携は「しない」でも進めます。

マイナポータル利用規約の確認画面で「同意して次へ」進みます。

マイナンバーカードの読み取りをします。(マイナポータルのサイトで読み取った後Safariのサイトへ戻ります)

「初めてe-Taxをご利用される方はこちら」から氏名・生年月日・性別などを入力

(利用識別番号が付与されるので、スクショやメモで保存しておきましょう。)

令和3年分の所得税の確定申告を開始「作成開始」をクリック

「次へ進む」をクリック

「e-Taxにより税務署に提出する」はそのままにし、申告内容に関する質問に答えていきます。

「収入金額・所得金額の入力」画面の中で「給与所得」の入力をクリック

ここからは源泉徴収票の数字を入力します。(令和3年からはカメラで読み取る方法も新設されました)

次に「住宅借入金等特別控除」の入力をするので、進んでいきます。

新築か中古か、購入か建設かなど当てはまるものを選択し、入居を始めた年月日(住民票上の転入日)を入力します。今回は令和3年中の日付となるはずです。

次に物件についての質問に答えていきますが、一つ一つしっかり読んで入力しましょう。

ここまで入力が終わると必要書類や適用要件の確認などが表示されます。今一度よく読んで確認しましょう。

次に住宅に関する事項の入力です。売買契約書や請負契約書を見ながら正確に入力します。

消費税についてはほとんどが10%となります。

次に登記事項証明書を見ながら「床面積」を入力します。

戸建とマンションとでは違った質問となるので、画面の案内に注意して入力します。

いよいよ年末残高証明書の入力です。書類を見ながら該当項目を入力します。

進んでいき「適用を受ける控除」を選択します。一般的な住宅は一番上の「住宅借入金等特別控除」になります。

入力内容を確認して進むと、遂に確定申告書のフォームに数字が反映された画面が出てきます。

次に住民税に関する事項の入力画面では、必要があれば入力します。該当しなければ次へ。

最後に住所氏名などの個人情報の入力です。マイナンバーカードから読み取っている項目もあります。完成させたら次へ進み、マイナンバーを入力して送信前の確認をします。

還付金を受け取る口座は、一部のネット銀行は対応していませんので注意しましょう。

「帳票表示・印刷」をタップし確認します。

元に戻り、特記事項があればここで入力します。何もなければ次へ進み、データ送信する準備をします。

「署名を付与する」をタップし署名用電子証明書のパスワード「英数字6桁~16桁」を入力後、案内に従ってマイナンバーカードを読み取ります。

続いて「証明書を読み取る」をタップし、利用者証明用電子証明書のパスワード「数字4桁」を入力後、再度マイナンバーカードを読み取ります。

最後に、「送信する」で確定申告書の送信が完了です!

残念ながら送信して終わりではない・・・

申告自体は完了しましたが、実は必要書類(入力時に使ったもの)の郵送が残っています!

「令和3年分の申告書等送信票(兼送付書)」をプリントアウトし、右下に書いてある送付先に一式郵送します。

この中で原本で提出するものは「年末残高証明書」と「登記事項証明書」の二つです。

マイナンバーカードの読み取りが数回ありますが、全体的には分かりやすく簡単です。24時間いつでも手続出来るのも魅力です。締め切りギリギリにならないよう、準備万端で臨みましょう。