マイホーム購入の第一歩。「来場アンケート」の役割とは

不動産コラム

モデルルームやモデルハウス、不動産屋さんを訪ねたことがある人はご存知だと思いますが、必ず書かされるのが「ご来場アンケート」です。アンケートという名前がついていながら、あなたの個人情報についてかなり突っ込んだことを記入する内容となっています。「しつこく営業の電話がかかってきそう・・・」「家まで訪ねて来られると嫌だ」「ウソを書いたらバレる?」など、来場アンケートにあまり良い印象を持っていない人も多いかもしれません。とは言え、不動産会社からするとこのアンケートはお客様を知る第一歩。短時間であなたの状況や抱えている問題を知るために、とても重要なものなのです。

アンケートには何を記入する?

ご来場アンケートで聞かれる内容は、大体以下の項目です。

  • あなたの氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス
  • 家族構成
  • 職業、勤務先
  • 年収
  • 希望する間取りや広さ
  • 住みたいエリア(戸建ての場合は土地の有無)
  • 住まい探しのきっかけ(現在の住まいが狭い・古い、環境が悪い、転勤、子供の進学、結婚、など)
  • 新しい住まいに求めるもの(広さ、間取り、眺望・日当たり、駅までの距離、環境、学区、価格、売主の信頼度、施工会社の信頼度、管理、セキュリティ など)
  • 住まい探しの期限(◯ヶ月以内、◯年以内、良いものがあればすぐ など)
  • 何を見て物件を知ったか

このように、個人情報についても詳しく伺うことになりますので、「しつこく電話がかかてきそうで嫌だ」と感じる人も多いかもしれません。

イベントの案内など必要な情報をお伝えする際に、営業担当者が電話をかけることもありますが、当社ではしつこい電話営業を行うことはありません。電話営業を希望されない場合は、事前に「電話はNG、連絡はメールで」と伝えておいていただければ、きちんと対応させていただきます。

実際、悪い噂はSNSですぐに広まるご時世ですから、不動産業界全般でも、以前のような強引な営業活動を行う会社はほとんどありませんので、あまり心配する必要もないかと思います。

話しずらい「年収」について

年収を聞かれるなんて非日常的なことが、不動産業界では普通に行われます。営業担当者としては、資金計画を立てる際には必ず必要になってくるので、聞かない訳にはいかないといったところです。

「年収が低いと相手にされないのでは」と思われる人もいらっしゃるかと思いますが、本当にマイホームを検討しているのならとことん営業担当者を味方に付けた方が得策です。

年収が低くても借りれる銀行を探してり、親子リレー・収入合算・ペアローンの提案、ライフプランニングから買い時を探る(今なのか◯年先なのか)など、年収の範囲内で買える物件を提案することが、営業担当者しての腕の見せ所でもあるのです。

本当に自分の年収を把握していなければ正直にそれを伝えれば大丈夫ですし、教えたくなければそれも正直に伝えていただければ問題ありません。具体的に商談が進捗してくれば、あらためてヒアリングさせていただくことにはなりますので、その点はご理解ください。

どれだけ物件を気に入ったとしても最終的には「資金」「住宅ローン」の話になります。ここをしっかりと相談できる営業担当者を見つけることがマイホームへの近道になると思います。

不動産会社の意図

来場アンケートは、お客様であるあなたがどんな人なのかを知る大事なツールです。人生で一番高い買い物となるマイホーム、営業担当者はそれに関わる大事な役割を担っています。

それと同時に不動産会社は、アンケートをもとに来場してくださるお客様の統計も取っています。年齢層やお住まいの地域などのほかに、「何を見てこの物件を知ったか」が重要なのです。現地の看板を見たのか、折込チラシを見たのか、インターネットで探したのか、CMを見たのか、といった具合です。

不動産会社としては、これらの広告にお金をかけています。何が効果的だったのかを探るのにもアンケートは活用されているのです。

予約制とフリー見学

モデルルーム、モデルハウス、オープンハウスの見学は、完全予約制とフリー見学(いつでも見学可能なもの)に分かれます。

営業マンの人数も限られていますからマンションなどでは予約制がほとんどですし、中古物件でも現地案内などがある場合には事前予約が必要です。

会社によっては、アンケート記入を拒否するとパンフレットなどの資料や価格表などをお客様に渡さないケースもあるようです。「まだまだ検討し始めで」とアンケート記入を遠慮される人もいますが、正直にその旨を伝え、アンケートに答えた上で、しっかり話を聞いた方が後々の為になるのではないでしょうか。

いきなり訪ねるのは敷居が高いと感じる人は、まずは資料請求をしてみましょう。ある程度予備知識を持って予約すると安心です。

いずれにしても、アンケートは営業担当者とのコミュニケーションツールです。信頼できる営業担当者かどうかを、こちらが見極めるくらいの気持ちで安心して答えてください。